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博多の森の悲劇(はかたのもりのひげき)は1998年に行われたサッカー「J1参入決定戦」におけるアビスパ福岡対川崎フロンターレ(1998年11月19日・東平尾公園博多の森球技場:福岡市)のこと。

翌1999年、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が二部制に移行することに伴い「J1参入決定戦」が行われた。このトーナメント戦の第1戦に勝利目前であった川崎フロンターレ(当時はジャパンフットボールリーグ(旧JFLリーグ)所属)はロスタイムに失点し、延長Vゴールで敗退した。
この試合は日本放送協会(NHK)により全国中継されたが、その劇的な試合展開が後に「Sports Graphic Number」誌上でスポーツジャーナリスト・金子達仁らによるルポルタージュが発表(のちにビデオも発売)されたこともあり、多くのサッカーファンに知られることになった。

ちなみにこの試合を「悲劇」と呼ぶのはフロンターレ側の視点に立ってのものであり、アビスパ側からは「神を見た夜」あるいは「博多の森の奇跡」と呼ばれるが、

フロンターレの公式文書などでこの表現をしていること
試合がアビスパ福岡の本拠地での1試合のみであったこと(ホームタウンディシジョン)や延長戦の末両者が引き分けた場合はアビスパの勝利とするというルールなどアビスパにとっては有利な状況であったこと
格下チームが悲願達成の第一歩をあとわずかのところで逃したということに対する同情(いわゆる判官びいき)
などもあり、フロンターレを「グッド・ルーザー(善戦した敗者)」として語られることが多く、サッカーファンの間でも「博多の森の悲劇」という名でほぼ定着しているといえる。そのためここでも、これを用いる。


■「J1参入決定戦」への参加まで

◇川崎フロンターレ
ジャパンフットボールリーグ(旧JFL)に所属していた川崎フロンターレは、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)への参加を希望するチーム(Jリーグ準会員)として1997年に発足したが、そのシーズンはわずか勝ち点差1で昇格の条件を果たせずにいた。 雪辱を果たすべく迎えた1998年のシーズンは23勝7敗で2位となる。しかし翌年からJ1とJ2に分かれるため、上のJ1に参加するには参入決定戦を勝ち抜かなくてはならなかった。

◇アビスパ福岡
Jリーグに所属していたアビスパ福岡は、1997年、1998年ともにシーズン最下位となった。そのためこの2年間の成績を基に決められる順位ポイントで最下位(18位)となったため、参入決定戦に参加することになった。


■試合概要

開催日:1998年11月19日
開催地:東平尾公園博多の森球技場(福岡市)
結果:アビスパ福岡 3v - 2 川崎フロンターレ
得点:17分 伊藤彰(川崎) 24分 久藤清一(福岡) 61分 ツゥット(川崎) 89分 山下芳輝(福岡) 104分 フェルナンド(福岡)

◇前半
アビスパ福岡のホームスタジアムで行われたこの試合は、トーナメントで唯一の「一発勝負」であった。圧倒的にアビスパ有利と見られたが、先制したのは川崎フロンターレであった。
試合開始から相手ゴールを何度も脅かしたアビスパの攻撃に対し、フロンターレのGK・浦上壮史はファインセーブを連発。
チャンスを決めきれないままでいたアビスパは自陣ゴール前へのカウンター・アタックを受け、17分にFW・ツゥットからのパスをMF・伊藤彰がフリーでゴールした。

福岡 0 – 1 川崎
しかしそれから7分後。フロンターレのゴール前に上がったクロスを浦上壮史はキャッチミス。こぼれたボールにアビスパのMF・久藤清一が駆け込み同点とした。

福岡 1 – 1 川崎
川崎側が『アビスパの選手がキーパーに接触した』としてキーパーチャージではとの抗議をするも、当然判定は変わることなく試合は進み、前半終了。


◇後半
サイドチェンジにより攻撃の方向が変わるも、追加点はフロンターレがあげた。 アビスパ優勢の状況で始まった後半であったが、フロンターレのDF・中西哲生からのクロスがFW・ヴァルディネイを経由し、FW・ツゥットが61分にゴールを決めた。

福岡 1 – 2 川崎
その後もフロンターレの攻撃は続き、73分にはアビスパのGK・塚本秀樹をかわしたフロンターレのFW・ヴァルディネイが決定的ともいえるシュートを放つ。しかしキーパーのいないゴールにいたDF・岩井厚裕は、そのボールを頭で処理するとクロスバーの内側に当たるもゴールラインは割らず、得点には至らなかった。

やがて3分間のロスタイムに突入すると、フロンターレは敵陣で時間稼ぎをし終了を待つ行動に出たが、アビスパのMF・西田吉洋がフロンターレのFW・菅野賢一(途中出場)からボールを奪い、前線に送り込んだ。
そしてアビスパの選手数人により敵ゴール前に運ばれたボールはフロンターレのDF・中西哲生がGK・浦上壮史へバックパスすべく胸で処理したが、捕球できずに転がった球はそのままFW山下芳輝 (途中出場)の足下へ届き、これをゴールした。

福岡 2 – 2 川崎。
ロスタイムを半分以上経過しながらそれをしのげなかったフロンターレは、そのままタイムアップを迎え、延長戦での決着となった。


◇延長前半
勝利をほぼ手中に収めながらも取りこぼしたフロンターレにとって、この試合の延長戦は非常に不利であった。前後半15分ずつの30分間で先に点を決めたチームが勝利という「延長Vゴール方式」であったが、仮に両チームとも無得点で終わった場合は上位リーグ所属のアビスパ福岡の勝利となるからであった。すなわち勝利でしか残れないフロンターレに対して引き分けでも残れるアビスパという構図であった。

延長戦が始まるとフロンターレは果敢に攻めるもののチャンスを決めきれないまま試合がすすみ、そして104分にアビスパのMF・フェルナンドのグラウンダーで試合は決着した。

福岡 3v – 2 川崎
これによりつぎの試合にはアビスパ福岡が進出し、順位ポイント15位との対戦(ホーム・アンド・アウェー方式)に進出することになった。


■メンバー

◇アビスパ福岡
監督:森孝慈
選手
GK:塚本秀樹
DF:古邊芳昇(63分 森秀昭) 岩井厚裕 西ヶ谷隆之
MF:フェルナンド 藤本主税 西田吉洋 久永辰徳(66分 FW山下芳輝) 久藤清一(96分 石丸清隆)
FW:上野優作 デュカノビッチ

◇川崎フロンターレ
監督:ベット
選手
GK:浦上壮史
DF:ペッサリ 中西哲生 川元正英
MF:大塚真司 伊藤彰(79分 DF 土居義典) 長橋康弘 久野智昭 鬼木達
FW:ヴァルディネイ ツゥット(88分 菅野賢一)


■その後の両チーム

この試合で敗れた川崎フロンターレは、翌1999年シーズンにJ2へ参加し、優勝と2000年のJ1昇格を決めた。 一方のアビスパ福岡は、続くジェフユナイテッド市原戦(ホーム・アンド・アウェー方式)を2戦2敗としたが、最後の座を賭けての対戦となったコンサドーレ札幌戦を2戦2勝としてJ1参入(と言うか残留)を決定した。




Wikipediaより出典 - Article - History - License:GFDL

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